Q:金融機関から借入をする場合に、預金担保として定期預金をお願いされたのですが、いくらくらいが妥当なのでしょうか?

2017/06/05

Q:金融機関から借入をする場合に、預金担保として定期預金をお願いされたのですが、いくらくらいが妥当なのでしょうか?

みなさん、こんにちは。
財務ナビスクール~中小企業のCFO~講師の中田です。

サイトを通じ多くの経営者の方々より質問をお受けしております。その中でも先週多く寄せられた質問は次のようなものでした。

Q:金融機関から借入をする場合に、預金担保として定期預金をお願いされたのですが、いくらくらいが妥当なのでしょうか?

A:金融機関から借入をする場合、特に保証協会付融資からプロパー融資に移行し始めた頃は、融資担当者から定期預金等の預金担保を求められる事がよくあります。

プロパー融資は、保証協会というリスク回避がなくなる融資なので、金融機関としては与信のために担保提供を求めてきます。現状、不動産担保を求められる事はほとんどありませんが、融資金額のうちいくらかを定期預金として担保(拘束される)とすることでリスクを回避しようとしているのです。

ご質問の、それではどれ位の預金担保が必要かというと、これまでの経験則でいいますと融資金額の3割から3分の1といったところです。これを与信率といいます。
借入金額が3,000万円だとすれば1,000万円が目安という事になります。

ということは3,000万円の融資を受けたとしても、会社の自由に使える資金は2,000万円になります。もし3年返済となると毎月の返済元金は833,000円、支払利息を入れると900,000円位になるでしょう。これが毎月続きます。
意外と自由に会社経営に使える資金は少ないという印象ですね。

融資の現場にいると融資担当者は出来るだけ多くの預金担保を求めてきますから、3,000万円の融資で預金担保1,500万円(与信率50%)と言われたこともあります。もちろん断りますし、そこは交渉を入れていきます。
預金担保は自由に使える資金に制約が出ます。嫌だからといって1,500万円だけ貸してくださいとしたらどうでしょうか?

結論は出来ません。1,500万円の融資に対する与信率は0%になってしまうからです。

ですので、調達財務の現場においては、融資担当者からの預金担保提供のお願いが来た場合には、これ位が妥当ではないか?定期預金だけではなく、定期積金も組み合わせた方法ではダメなのか?というように、出来るだけ自由に使える資金を確保できる提案をしていきましょう。

そのために経営者は財務を学んで下さい。金融機関担当者の考えていることを知って下さい。財務を継続的に学ぶ場として、財務ナビスクール~中小企業のCFO~を活用してください。
直近は6月28日、7月12日に開催されます。

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それでは引続き、財務ナビQ&Aをお楽しみに。

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