2017/03/29
出資金・投資有価証券とは?
いずれもどこかの株主になっていますよという勘定科目です。
出資金は信用金庫と思ってください。信用金庫から融資を受ける場合には必ずその信用金庫の株主(正確には出資者といいますが株主と考えてよいです)にならなければなりません。年に一度配当金がもらえます。受取配当金という勘定科目になります。
なので、出資金という勘定科目が決算書にあれば、信用金庫から借入をしているなと連想し、損益計算書に受取配当金があれば完璧です。
投資有価証券はその会社がどこかの会社の株主になっている(投資をしている)ということなのですが、そのほとんどはグループ会社と思ってください。
簡単に言えば、A社の決算書に投資有価証券1000万円(B社)とあれば、B社の資本金が1000万円でその株主がA社ということです。
銀行はグループ会社に対する投資有価証券勘定には敏感です。なぜならその銀行が融資した運転資金がグループ会社の資本金になっているのではないかと感じるからです。本来の融資の目的から外れているからです。
運転資金は確かに会社の自由に使っていい融資とはいうものの、基本は事業のために使って欲しいものです。
銀行はグループ会社が自社で融資を受ける事が出来ないものだから、当社を使って融資を受けその資金をグループ会社に流したな(これを迂回融資といいルール違反の融資です)と思われるからです。
よって今後の調達が厳しくなりますし、常にグループ会社の決算書・試算表を求められてしまいます。