資本金・繰越利益・繰越利益剰余金とは?

2017/03/29

資本金・繰越利益・繰越利益剰余金とは?

資本金は会社の元手です。多い方がよいです。資本金が1000万円以下だと会社が負担すべき最低税金は7万円です。法人都民税の均等割りといいます。東京23区以外では都税事務所(県税事務所)に2万円、市役所に5万円です。ただし地方財政によっては必ずしも2万円+5万円=7万円ではありませんのでご注意ください。
 1000万円超になると18万円になります。これらは従業員50人以下の会社を前提としています。50人超になればまた金額が変わります。その事を知っておいてください。

 資本金を上げる=増資する方法にはいくつかあります。
最も単純な方法は既存株主による増資です。資本800万円で社長のA氏が100%株主とした場合に、Aより現金200万円を入れてもらい資本金を1000万円にする方法です。それでは資本金800万円の株主がA(400)以外にB(400)もいた場合にはどうなるでしょうか?
 この場合の増資200万円を出す権利はBも同様にあります。これを株主平等の原則といいます。なのでA・B共に100万円ずつ出し合うというのがトラブルなく増資を完了させられます。
A・Bどちらかが全額出しても法的に問題はありませんが、贈与の問題が生じる場合があります。つまり債務超過の会社(株式の価値=0)を救おうとAが増資をした。Bは見捨てて増資をしなかった。増資の結果、債務超過を脱した(株式の価値が生まれた)。
Bは何もしていないのに、Aのお陰で、自分の株式の価値が出た⇒BはAから贈与を受けた。となります。

つまり株主が複数(大抵の場合は、社長と御両親)いる場合の増資に関しては、注意が必要ということを知っておいてください。その回避策として株式の異動(御両親から社長への譲渡又は贈与)を検討します。

次の増資の方法として、利益の資本組入れというものがあります。
これは会社が過去積み上げてきた利益の一部を資本金へ振替えて資本金の額を増やす方法です。
過去積み上げてきた利益というのは、「繰越利益」という勘定で表わされています。それに今期のこれまでの利益「当期純損益金額」が加わって、「繰越利益剰余金」となっています。

利益の資本組入れの対象となる利益とは確定した利益になります。よって今期のまだ決算が確定していない試算表ベースの利益を資本に組み入れることはできません。
繰越利益剰余金の額でもって、増資する金額を決めることのないように注意してください。

その場合は、今期の○月時点での利益が○万円(繰越利益剰余金を指す)出ていますので、決算時点では○万円と予測されますので、「決算終了時点で」、現在の資本金から利益の資本組入れとして○万円増資しましょう。
と正しい表現に努めてください。

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