営業外損益項目とは?

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2017/03/29

営業外損益項目とは?

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営業外損益って何?

営業外損益とは、本業以外の企業活動によって生じる損益のことです。

例えば企業が社員のために社宅を契約し、毎月の給与から社宅負担分を差し引いた場合、この企業活動によって発生する損益が営業外損益です。

損益計算書(P/L)では、企業が本業ではなく財務活動や投資活動を行うことによって発生する収益が「営業外収益」として計上され、費用が「営業外費用」として計上され、営業外収益から営業外費用を差し引いた値が営業外損益となります。

営業外損益 = 営業外収益 – 営業外費用
1、営業外収益とは?

営業外収益とは、本業以外の企業活動によって生じる収益のことです。例えば、受取利息や受取配当金、雑収入などが営業外収益項目として挙げられます。

2、営業外費用とは?

営業外費用とは、本業以外の企業活動によって必要になる費用のことです。例えば主に支払利息や雑損失などが営業外費用項目として挙げられます。

2-1、営業外費用項目に関して知っておきたい財務戦略

営業外費用としては支払利息や雑損失の他にも、貸倒引当金繰入損(※1)、長期前払費用償却(※2)、繰延資産償却(※3)といったものも挙げられます。

これらを販売費及び一般管理費内で経費処理しているケースをよく見かけます。そのような処理をしてしまうと営業利益が少なくなってしまいます。財務視点から見れば、これらの項目は営業外費用項目として経費処理し、営業利益(本業で得た利益)を多くしておくこととが大切です。

※1:貸倒引当金繰入損とは
売上の債券、つまり「売掛金」や「受取手形」が回収できないことを貸倒(かしだおれ)と言います。この将来、貸倒れる可能性があることを費用計上したものを「貸倒引当金繰入損」といいます。例えば、1,000万円の売掛金のある会社が倒産する可能性を見越して、10万円費用計上したものがそうです。

売掛金や受取手形にはこのような回収できないリスクがあるため、企業にはあらかじめ予算としてこれらを決算書の予算枠に計上することが認められています。この計上項目が「貸倒引当金繰入」であり、取引先などの倒産により実際に売掛金分の損を被ってしまった場合、貸倒引当金を超えて貸倒れた場合の超過部分が「貸倒損失」となります。

※2:長期前払費用償却とは
長期前払費用とは、決算日の翌日から1年以上経った後に費用となるもののことです。例えば2年以上の業界紙の継続購読料を前払いする場合や、契約期間の長い保険料を一括で支払う場合などに発生する費用が長期前払費用となります。

この長期前払費用は通常一時的な費用として一気に計上せず、支払った費用の有効期間の毎期に分けて減価償却処理を行います。この長期前払費用の減価償却処理が「長期前払費用償却」です。

※3:繰延資産償却とは
繰延資産とは、投資の効果が1年以上あり続けるもののことをいいます。例えば箱モノの開業費用などがそれに該当します。

これら繰延資産への投資にかかった費用は通常一時的な費用として一気に計上せず、償却期間の毎期に分けて減価償却処理を行います。この繰延資産への投資費用の減価償却処理が「繰延資産償却費用」です。

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