商工中金に業務改善命令

2017/05/15

商工中金に業務改善命令

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先週のニュースで湯原が注目したのは、「商工中金に業務改善命令」です。
何が問題だったかというと、商工中金が取引先の財務資料を改ざんし、「危機対応融資」を不当に膨らませていた、というものです。

本来ならば融資を受ける基準になかった中小企業に対し、商工中金側で決算書等の財務諸表を改ざんして、業績が悪化していると見せかけて、融資審査を通していたようなのです。
今までの不正というと、中小企業側が粉飾決算をして財務諸表等を改ざんしたり、財務諸表を税務署提出用・金融機関提出用・助成金申請用等と複数作成していたりが見かけられましたが、今回は融資を審査する側での不正という点が驚きです。
ということは、中小企業側としては、自分たちが知らないうちに、本来ダメだった融資がOKとして実行されていたという事になります。

ラッキー!じゃん!!
と思ってはいけませんよ!!!

なぜかというと、このような不祥事が起きた後は当然のことながら、その後の融資審査は非常に厳しくなります。というよりそれが本来の姿なのでしょうが、やはりそう見ておいた方が良いでしょう。
しかも今回問題となった融資商品は、業績の悪化しているような中小企業に対する「危機対応融資」です。
本当に危機に直面している中小企業の融資申込に対して、より詳細な資料提出を求められたり、面談を重ねられたりと時間がかかり、商工中金側で少しでも??って事になったら融資不可の可能性が高くなります。

経営者の皆さんが自社の財務内容がなぜ危機的状況に陥ったのかを本当に理解されていますでしょうか?
今後の改善計画等を自らの言葉として説明できるでしょうか?
このように皆さん自身としては何ら問題なく経営を続けていたとしても、全く関係のないところで問題が起き、たまたまそのタイミングで融資相談をしようと思っていたら、融資を断られてしまう。なんてことは実はよくあることなのです。

今回は商工中金という半官半民の金融機関ですので、そもそもメイン銀行にはならないですが、もし問題金融機関が皆さんのメイン銀行で融資が突然止まってしまったと思うとぞっとしますね。
今回の問題で中小企業経営者が考えなければならないことは、自社に問題がなくても、金融機関側の都合で融資が突然止まる可能性がある。
そのような場合に備えて、取引金融機関数は必ず複数行にしておかなければならない!
という事です。

どれ位の複数行にしておけばよいかは、コラムを参考にしてくださいね。
また社長自らが自社の財務内容を説明できるようにしておくためにも財務の学びは継続的に行いましょう。みんなの財務スクール~中小企業のCFO~を積極的に活用してください。
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それでは引続き、みんなの財務~ニュースを読む~をお楽しみに。

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