地銀、純利益1兆円割れ
みなさん、こんにちは。
財務ナビスクール~中小企業のCFO~講師の中田です。
先週のニュースで中田が注目したのは、「地銀、純利益1兆円割れ」です。
マイナス金利の影響で地方銀行の収益環境は悪化、貸出金利が低下した影響は大きいというのです。
確かにそうなのかもしれませんが、実際のところ、中小企業に対する貸出の金利ってどうなんでしょうね?本当に低下しているなという実感があるでしょうか?
中田は多くの金融機関担当者、支店長と意見交換をする機会があります。
その中でよくお聞きするのは・・・
地方銀行が上場企業と直接融資取引をする機会はあまり多くないんです。「東京支店」という位置付けは、上場企業との大型融資(数百億以上の規模)に際し、メガバンクが音頭を取り、その協調融資としてぶら下がるための支店なんです。
融資額は大きいかもしれませんが、利率なんてとてもじゃないですが低いものなんですよ。
ということらしい。
ってことは、新聞紙上を賑わしているこうした状況はなかなか中小企業とは縁遠いもののように感じます。
逆に地方銀行は上場企業との取引に収益を求めておらず、中小企業に求めて来ていると感じなければならないのです。
中小企業であればこそ、徹底的に地方銀行との取引に注力しましょう!
先読みしている地方銀行は、元気な中小企業に正に「攻めの融資」をしてきていますよ。
我々もその波に乗って、「攻めの調達」をしていかなければなりません。
会社が元気かどうかは経営者の健康状態を指すのではありません!
笑い話にもなりませんが、元気過ぎるほど元気な経営者の会社の財務状況は、意外と元気じゃありません!!ってことがよくあります。笑
会社の健康状態は決算書、試算表に表わされます。
決算書、試算表は税金計算のために作成されるものではありません。財務強化、将来の資金調達、その延長線上にある会社の存続、成長、発展のためにあるものです。
是非この時代を正しく読んで、名実ともに健康な会社経営をしていきましょう。
そのためにも社長自らが自社の財務内容を説明できるよう財務の学びは継続的に行いましょう。
それでは引続き、財務ナビ~ニュースを読む~をお楽しみに。