Q&A
2017/06/28
- Q 会社が成長し始め出資したいと言われたのですが、銀行から借りるのとどっちがいいんですか?
- Q 会社が成長し始め出資したいと言われたのですが、銀行から借りるのとどっちがいいんですか?
- 株式会社財務のプロ 取締役/財務コンサルタント中田
- 2004年より、某財務コンサルタント会社にて代表取締役社長でありながら、最前線の財務コンサルタントかつ税理士として、百数十社のクライアント企業を対応。年間延べ700件超の財務戦略立案、金融機関と年間延べ1,500回超の資金調達対応を実施。2017年1月、財務のプロを設立。
A 出資を受けることと銀行から借りることは、会社に資金が入ってくるという点では同じですが、両者は全く異なるものです。
出資を受けるとは会社が新株を発行してその株式を引受けてもらう(株式を買ってもらう)ことになりますので、会社に対する発言等経営に関与してくる場合があります。また会社が毎期成長して企業価値が高くなってくると株式は平等にその価値が上がります。また経営判断にスピード感を出そうと株式の買取りを申し出た場合に想定外に高額な買取り金額を株主から提示される場合があります。よって出資に応じる場合には出資者と明確なビジネスシナジー(相乗効果)が見込め、IPO(株式公開)するんだ、若しくはM&Aで株式譲渡するんだといった計画がないと思わぬトラブルになりかねません。
一方、銀行からの借入は融資ですので、借りた資金を約束された期間において支払利息を付けて返済すればよいだけです。財務的視点に立って、節税に走らない決算に心掛ければ、創業から3年で数千万円から1億円の資金調達も可能です。
どちらが良い悪いではありませんが、メリットデメリットを良く理解したうえで、判断していただきたいものです。