Q&A
2017/09/22
- Q 取引先銀行から当座貸越を勧められました。財務戦略上のメリットデメリットを教えていただけますか?
- Q 取引先銀行から当座貸越を勧められました。財務戦略上のメリットデメリットを教えていただけますか?
- 株式会社財務のプロ 取締役/財務コンサルタント中田
- 2004年より、某財務コンサルタント会社にて代表取締役社長でありながら、最前線の財務コンサルタントかつ税理士として、百数十社のクライアント企業を対応。年間延べ700件超の財務戦略立案、金融機関と年間延べ1,500回超の資金調達対応を実施。2017年1月、財務のプロを設立。
A 当座貸越契約をすれば、契約金額の枠までは特段の審査がなく融資を実行してもらえます。また毎月の元金返済も不要です。
しかし契約によりますが、6ヶ月毎に試算表や決算報告書の提出が必要で、その時の財務状況によっては契約終了となります。契約が更新されないということです。
契約が更新されないとなると、当然のことながらその時点で借入をしていた金額を全額一括返済しなければならなくなります。
通常の毎月返済がある証書貸付との最大の違いです。
こうしたメリット・デメリットをよく理解したうえで当座貸越契約をしましょう。
当座貸越は打ち出の小槌のように言われます。経営は何が起きるか分かりません。突然の更新打ち切りの場合に備えられるまではデメリットの方が大きいとも言われます。