Q 運転資金融資と設備資金融資は何が違うのでしょうか?

Q&A

2017/12/01

財務に困っている経営者からの質問

Q 運転資金融資と設備資金融資は何が違うのでしょうか?
Q 運転資金融資と設備資金融資は何が違うのでしょうか?

財務のプロ 中田先生の回答

財務のプロ 中田先生

株式会社財務のプロ 取締役/財務コンサルタント中田
2004年より、某財務コンサルタント会社にて代表取締役社長でありながら、最前線の財務コンサルタントかつ税理士として、百数十社のクライアント企業を対応。年間延べ700件超の財務戦略立案、金融機関と年間延べ1,500回超の資金調達対応を実施。2017年1月、財務のプロを設立。

A 運転資金融資とは買掛金の支払、経費の支払等、形として残らないものに対する支払いのための融資を言います。

一方、設備資金融資とは新規出店のための保証金、物件取得費、内装工事代金等、形として目に見えるものに対する支払いのための融資を言います。

金融機関は目に見えるものに対する融資を優先します。貸した資金が何に使われたのかが明確だからです。逆に何に使ってもよい(何に使われるか分からない)資金である運転資金の貸し出しには二の足を踏みます。

だって運転資金として借りた資金で仮に高級外車を買ったとしても、特に契約違反になるわけではないからです。しかし次回以降の借入の申込の際には非常に不利に働くでしょうが・・・

よって設備資金と運転資金を比較すると、設備資金の方が審査が通りやすく、より長期返済が可能でかつ利率も低くなる傾向にあります。

運転資金の返済期間が5年とすると、設備資金の返済期間は7年になり、運転資金の利率が2%とすると、設備資金の利率は1.8%といった具合です。

しかし運転資金は3000万円の稟議が通れば3000万円貸出となりますが、設備資金の場合は3000万円で稟議が通ったとしても、結果2800万円しかかからなかった場合は2800万円しか融資実行されません。200万円を手元資金として残すことが出来ないからです。

そうした問題を少しでも解決していこうというものに運転設備資金というものがあります。要するに、設備資金のように出店設備にその資金使途が決まっていることを金融機関と約束をしている運転資金と言えます。

先の例でいえば、3000万円で稟議が通っておれば、結果2800万円で設備が出来たとしても残り200万円は手元資金として残せるという便利なものです。

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