Q 既存取引金融機関から追加の借入が出来るのですが、条件が良ければ借りていいですよね?みんなの財務Q&A

みんなの財務|経営者のための情報サイト

財務に強い経理担当育成スクール

Q&A

2017/05/22

財務に困っている経営者からの質問

Q 既存取引金融機関から追加の借入が出来るのですが、条件が良ければ借りていいですよね?みんなの財務Q&A
Q 既存取引金融機関から追加の借入が出来るのですが、条件が良ければ借りていいですよね?みんなの財務Q&A

財務のプロ 湯原先生の回答

湯原重之

株式会社財務のプロ 取締役/財務コンサルタント湯原重之
2004年より、某財務コンサルタント会社にて代表取締役社長でありながら、最前線の財務コンサルタントかつ税理士として、百数十社のクライアント企業を対応。年間延べ700件超の財務戦略立案、金融機関と年間延べ1,500回超の資金調達対応を実施。2017年1月、財務のプロを設立。

 

A  既存取引金融機関からの追加の借入は、借入条件が良いからといって、単純に借りるだけではあとあと苦しくなりますよ!もう少し検討してみましょう。

みんなの財務スクール~中小企業のCFO~で多くの経営者が学んでいただき、自ら積極的に金融機関へ動くことが出来るようになってきたこその質問だとうれしく思います。

また条件面というのも、プロパー、運転資金、返済期間5年、利率も悪くない。これ以上何が問題だというのでしょう。一見して完璧じゃないかと思いますよね。
そこに大きな落とし穴が待っていたりするのです。

財務力強化は、現預金残高を平均月商の3ヵ月分以上維持し続けることから始まります。資金繰りを徹底して強化していくということになります。
資金繰りの基本は、資金の入りと出を管理することです。
借入は資金の入りになりますね。資金の出とは借入の返済になります。

資金の入りを多くして、資金の出を少なくすれば、自ずと資金は貯まってきます。なので、借入の返済期間は長期に越したことはないというのはそういうことからです。

少し財務の振返りをしました。

本題に戻ります。
今回の借入条件面では何の問題もないという事ですが、問題は既存取引金融機関からの追加借入という点です。今回の借入でその金融機関からの借入は何本目になるのでしょうか?

当然ながら借入には返済がつきものです。全ての借入には何かしらの返済元金があります。
例えばこうしましょう。既存借入が2本あり、今回の提案が3本目という前提です。

1本目:借入残高 6,159千、返済元金167千、利率2.3%
2本目:借入残高 7,829千、返済元金167千、利率2.1%
合 計:借入残高13,988千、返済元金334千 という状況です。

ここに3本目として、当初借入金額15,000千、5年返済、返済元金250千、利率1.975%という提案が来て、そのまま借入をするとどうなるでしょうか?

合計:借入残高28,988千、返済元金584千になりますよね。

しかし既存借入2本を今回の提案内容とまとめて、プロパー運転、30,000千、返済期間5年にしていただけるとどうなるでしょうか?

合計:借入残高30,000千、返済元金500千になりますよね。

この両者の違いをお分かりいただけましたのでしょうか?単純に15,000千の借入をするよりも、まとめて大きく借入をすると、新規資金は16,012千と約1,000千増加し、且つ毎月の返済金額も584千から500千に減少するという、一見狐につままれたようなことが起きるのです。

新規資金をより多く確保しながら、返済元金を減らしていく。
しかも全ての借入利率が1.975%になるとなれば最高ではないでしょうか!
是非成長企業を目指す財務戦略企業の経営者の方には知っておいていただきたいポイントです!

このような財務知識の継続学習のためにも、毎月開催している、みんなの財務~中小企業のCFO~を是非ご活用ください。

お申込はこちらから

それでは引続き、みんなの財務Q&Aをお楽しみに。

財務でお悩みの経営者へ
財務スクール

カテゴリー一覧

みんなの財務 おすすめ記事

  1. 自己資本比率の目安とは?

  2. 投資回収期間はどれくらいが適切?

  3. 売上高と利益は一体どちらが重要なの?

  4. 売上規模に合わせた資本金・自己資本比率の考え方

  5. 潰れにくい会社を作る!必要な最低現金預金残高はいくら?

教えて!QA

みんなの財務に寄せられた経営者からの実際の質問に財務のプロ湯原がお答えいたします。かなり具体的な個別ケースが出ておりますので、ぜひ参考にしてみてください

話題のキーワード

売上 現預金残高 売上高 短期貸付金 自己資本比率 債務超過 売上3億円超の財務戦略 保証協会付融資 創業融資 資金調達 資本金 創業時の財務戦略 プロパー融資 融資 基本の財務戦略